「ヘルモーズ…僕のプリンがない」
バレた。
「ヘルモーズ……僕の、プリンが、ないんだ」
「………………」
其の笑顔はとても美しかったという。
薔薇の華やかさと、百合のたおやかさ…それは見る者を魅了するほほえm
「僕のプリンが消えてしまった経緯を説明してくれないかな?」
突如として飛んできた蠅叩き。
これが意外と痛いのだ
「ヘル?黙秘は認められないよ」
つややかな声音と視線、その手はヘルモーズの首筋を撫で上げる。
しかし、嗚呼…その背後には、般若が立っていた―――――
結局
ヘルモーズは一週間の禁欲と一週間の奴隷化が命じられた。
プリンとは斯くも恐ろしき、争いの火種となりうるものなのだ。
諸君も気をつけた方が賢明であろう。
いかに強き絆であれ
―――其れはプリンという悪魔の食べ物一つで
或いは崩れ去ってしまうのだから